ネイルケアといえば、若い方のイメージ強くありませんか?
実は高齢者の爪のトラブル少なくありません。
よくあるのが爪の水虫、巻き爪です。
放っておくとそこからばい菌が入り、
大きく体調を崩す原因になる場合もあります。
また、高齢者の爪は硬く人によっては変形していたり、
爪と皮膚との境が曖昧になっていたりと、
爪切りの際に注意を払っても出血を伴う事故が起きてしまっていました。
靴下の脱着の際に引っかかってしまい
痛い思いをするという事もよくありました。
どうしたら防ぐことができるか、事故対策委員会で検討を行い、
そこで準備したのがこちらです。↓
電動ネイルケアセット(爪削り)です。
まだ購入したばかりで使い慣れない職員もいるのですが、
我こそは!と名乗りを上げて積極的に
使用してくれているのが看護師のNさんです。
たまたまNさんがネイルケアをしている際に通りかかり、
聞こえてきた入居者の声が、
「自分の足が汚くて見るのも嫌だった。
こんなにきれいにしてもらって、見るのが楽しくなったありがとう」
「私こんなに自分の足にちゃんとした爪があるんや、ありがとう」
でした。
なんて嬉しくなる言葉を言ってくださっているんだろう。
そう思いました。
また、認知症が進み、
時には言葉のキャッチボールが難しい時もある方が
「ありがとう、ありがとうきれいにしてもろうて」
と泣いて喜んだこともあったそうです。
出血の事故を防ぐことだけではなく、
1対1のコミュニケーションやスキンシップを取りながら
ご自分のお体の中で人知れず気にしていた爪をきれいに
安全に整えることで
心まで明るくなってくださっているようで
良いお買い物だったな!と思っています。
皆さんの爪をきれいに…心を明るく…して差し上げたいです♪